移住スカウトサービス「SMOUT(スマウト)」その可能性とは?実際に使ってみた

移住スカウトサービス「SMOUT(スマウト)」その可能性とは?実際に使ってみた

こんにちは、いしおです。

ここ最近ローカル系の人々を騒がせている

オンラインサービスがあります。

それは、地域版スカウトサービス「SMOUT(スマウト)」。

 

地域系の仕事をしている方で、

気になっている方も多いのではないでしょうか。

僕もサービスがリリースされたときから、

非常に気になっていました。

 

自分のキャッチアップもかねて、

先日このSMOUT(スマウト)を使って

イベントを小さく開いてみましたので、

その結果とSMOUT(スマウト)の可能性について

今回はご紹介したいと思います。

 

SMOUT(スマウト)とは

SMOUT(スマウト)とは、

地域からのスカウトが届くオンラインサービスです。

 

自分の興味あることやプロフィールを登録しておくと、

地域のプレイヤーから

「こんなことしませんか?」と

お誘いがかかります。

 

地域のプレイヤーは、

自身のやりたいプロジェクトを登録します。

すると、そのプロジェクトに興味ある人が

反応してくれます。

そして、その人達にスカウトメッセージを

送ることができるのです。

SMOUT(スマウト)の使い方

ここからは、SMOUT(スマウト)の登録方法や使い方について

解説します。

 

誘われる側として→新規登録

トップ画面右上の「新規登録」から

登録していきます。

facebookアカウントと連携ができますので、

登録は楽ちんです。

登録した後は、

気になるプロジェクトを探し、

「興味ある」ボタンを押していく感じです。

その後は、地域の人からのお誘いを待ちましょう。

 

誘う側として

新規登録後、地域の人用ページに進めば、

スカウト側として登録することができます。

「地域の人」としての設定変更は、

好きなタイミングで「各種設定」画面から

変更することもできます。

 

SMOUT(スマウト)でプロジェクトを立ち上げよう

「地域の人」として人をお誘いするためには、

基本的には「プロジェクト」を立ち上げ、

興味をもった人にメッセージを送っていく流れとなります。

 

プロジェクトのつくりかた

プロジェクトは、「地域の人」としてアカウントを登録した上で、

画面右上のユーザアカウント名をクリックし

開くメニュー「新規プロジェクト作成」を

選ぶと作成できます。

プロジェクトをつくる上での注意点

実際にプロジェクトをつくってみた上での注意点としては、

現在プロジェクトの公開は承認制となっており、

作成から承認までに数営業日かかることです。

 

イベントの告知やお誘いなどを行う場合は、

あらかじめ余裕をもって公開するようにしましょう。

 

使ってみた結果と感想

今回、実験的試みとして

オンライン会議システム「zoom」を繋ぎっぱなしにして

出入り自由におしゃべりできる

「くめじまゆんたくオンライン」というイベントを

開きました。

その告知をSMOUT(スマウト)からさせてもらいました。

 

公開に時間がかかり、告知できたのは

開催の前日(汗)だったのですが、

SMOUT(スマウト)では5人の方が興味を示して下さり、

うち2人が参加下さいました。

運営側の方からもリアクションくださり、

直接お話できたのも嬉しかったです。

次につながりそうなお話もいただけました!

 

今回時間がなくスカウト機能は使えなかったのですが、

また次にイベントを開く際には、久米島と

相性が良さそうな人、興味軸が合う人を

検索し、直接声をかけていくようなことも

してみようと思います。

 

SMOUT(スマウト)の可能性

一回使ってみた限りですが、

SMOUT(スマウト)の可能性について

感じたことを書いてみたいと思います。

 

普段アプローチできない層と繋がれる

これが一番大きいなあ、と。

 

僕は現在沖縄、久米島の

移住定住相談窓口

「島ぐらしコンシェルジュ」として

働いているのですが、

移住希望者さんとして反応くださるのは

基本的に「沖縄が好きで、移住をしたい」方です。

大変有り難いことではあるのですが、

アプローチできる層を広げていく必要性を

つねづね感じておりました。

 

SMOUT(スマウト)の登録者の方々の情報を見ていると、

「沖縄、とは言わないまでも、どちらかというと南国が好き」

ですとか、

「移住まではわからないけれど、島ぐらしに興味がある」

といった、もうちょっと広いレベルの

層がいらっしゃるなあ、と。

 

こういった方々にアプローチがとれるのは、

顧客層を広げる意味で非常に重要、

かつこれまではあまり有効な手段がない

領域だったように思います。

 

関係人口のネットワーキングに

「いなかへの移住は難しいけれど、

いなかと関わって何かをしたい」。

そう考える方が多くなっているように

思います。

 

そういった「関係人口」となってくださる方と

つながり、まちづくりに協力してもらう、という

発想が注目されています。

 

そのような関係人口候補者の方々と

コミュニケーションをとるツールとして、

このSMOUT(スマウト)は便利だなあ、と思いました。

 

現在SMOUT(スマウト)で登録されている

プロジェクトは多くが求人に関するものですが、

今後は移住を前提としないさまざまな

プロジェクトが増えていくと

さらにおもしろくなると思います。

 

 

※ちなみに「関係人口」という言葉は

ローカル系の人たちの中では

ちょっとしたバズワードとなっていますが、

個人としてはもうちょっと

別の呼び方をしたほうが良いと思っております。

こちらの記事もご覧ください!

「関係人口」は、一刻も早く死語にすべき言葉かもしれない

 

別の地域で同じような活動をしている人ともコミュニケーションが取れるかも

例えば、移住相談窓口は

今や全国各所に存在します。

ただ、各所の移住相談窓口で

情報共有や連携はあまり

取れていないのではないでしょうか

(おそらく○○移住計画さんとかは

別かもしれませんが)。

 

「人の奪い合いではなく、

人の活かしあい」。

これこそが次の移住相談窓口に必要なことだと

考えていますが、まだまだ

そんなことができる状況ではないように思います。

 

原因は、各所の移住相談窓口間での

コミュニケーションを取る機会が

それほど無いことだと考えています。

 

コミュニケーションを取り、

信頼できる移住相談窓口の

グループができれば、

他地域間での人の紹介しあいが

できるようになってくるはずです。

 

SMOUT(スマウト)で、

移住相談窓口や人の誘い手と

コミュニケーションを取っていき、

おしゃべりをしながら連携できる地域を探していく。

そんな使い方ができるはずです。

 

「地域版ヘッドハンター」のツールとして

人材業界では、企業幹部をヘッドハンティングし、

年収の数十パーセントを成功報酬としてもらう

「ヘッドハンター」という仕事が確立されています。

今後、「地域版ヘッドハンター」という仕事が

確立し、拡大してくると考えています。

 

地方移住を促すようなサイトや、

地方企業への就職情報などが増加する中で、

さまざまな情報が玉石混交となっています。

 

人口減少が今後さらに進み、

単純に求人広告を出しただけでは

人が集まらない事態も

今後より加速するでしょう。

 

そうすると、より求心力があり、

信頼性できる人からの紹介や情報提供に

価値が高まるはずです。

地方移住を促すヘッドハンター、

「地域版ヘッドハンター」

「ローカルヘッドハンター」といった仕事が

確立されてくるはず、そう考えています。

 

その場合、このスマウト(SMOUT)が

スカウト行為を行う強力なツールとして

当たり前のように利用されるかもしれません。

 

終わりに

今回はSMOUT(スマウト)について紹介しました。

このサービス、現在は無料ですが、

今後は一部有料化の予定とのこと。

 

人の採用や移住定住を担当している

地域のプレイヤーの皆さん、

無料のうちにいろいろ試して、

何ができそうか理解しておくのは

きっと悪くないはずですよ!

 

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