サラリーマンとして生きてきたけれども、ゼロから一円も稼いだことはない
今興味がある複業づくりに関しても、全ては「今日も明日も生きていたい。そしてできれば、あしたはより良い日になりますように」という願いから生まれています。
【参考】「ズルしても真面目にも 生きていける気がしたい~このサイトについて~」
複業づくりについて考える前に、あることに気づきました。サラリーマンとして生きてきた僕は、仕事をしてお金をもらうこともあっても、ゼロから自力で一円も稼ぐ力がない、ということに。
高度に分化した多細胞生物の中の一つの細胞
会社という仕組は、高度な分業を前提としています。数人~数千人が合体し一つの「法人」となり営業活動を行っているのが会社です。会社を構成する一つ一つの細胞である我々は、それぞれの機能について高度に分化しています。それが故に、「法人」という集合体から切り離された際に無力感を感じてしまうのではないでしょうか。
優秀な人はおそらく「とても優秀な働きをする細胞」であり、「移植が行われても優秀な働きができる自信がある細胞」であります。ですが、そんな人でさえ、法人という集合体に合体する、という生き方でしか生きられないでしょう。
単細胞生物としての、簡素で力強い生きる力を
低次な生き物として扱われがちですが、アメーバやユーグレナのような、「一つの細胞で生き物としてすべて完結している存在」というのは逞しく思えないでしょうか。できる仕事は多細胞生物と比べてシンプルでしょうが、シンプルさゆえの生きる力は、多細胞生物のそれぞれの細胞よりも高くあるような気がします。
複数ポートフォリオを持つ
複業とは、投資における複数ポートフォリオを持つ行動にも思えます。食い扶持をいくつか持つことで、どれか一つの食い扶持が致命的なダメージを受けても生きていける気がしています。いかに優れたスペシャリスト人材であっても、機械により一瞬で仕事が奪われるような時代に入ってきている、というのはよく言われることですが、この漫画を読むと実感値としてよくわかる気がします。
【参考】「僕が実際に体験した「ロボットに仕事を奪われた男」の話」
変化を遂げながらしなやかに生きていく
「高度に分化した細胞」の対立項としては、単細胞生物が一つ挙げられますが、もう一つ挙げられるものが有ります。それは、「万能細胞」や「幹細胞」と呼ばれる、まだ高度に分化する前の細胞です。現在「iPS細胞」「ES細胞」「STAP細胞」というようなキーワードで、高度に分化した細胞を初期化するような様々な研究が進んでいます。分化した後でももう一度初期化し、やり直す力が身につけば、変動し続ける環境に適応し続け、生き延びていくことが出来るのではないでしょうか。
とはいえ、今まで述べたことにも反論が思いつきます。例えば、単細胞生物であっても、生態系という全体からは逃れられず、結他の生物への依存関係という鎖は断つことができません。結果として、他の存在に依存しているという点では、単細胞だろうが多細胞生物の一つの細胞だろうが変わらないだろう、など。
たしかにそのとおりだとは思いますが、それでもなお「単細胞生物化」という方向性は魅力的に思えます。それはなぜでしょうか。自己決定権というキーワードにヒントがあるように思えます。その辺も考えつつ、ひとまずは「複業づくり」をキーワードに、複数ポートフォリオによるリスク分散ができる、万能細胞的単細胞生物となれるよう変化を遂げていきたいと思っております。