地域の現場では、大なり小なり、
仲がよく信頼できると思っていた人から裏切られたり、
相手のために身を粉にして働いているのに肝心の相手は楽をしていたり、
正しいと信じて行動することに対し嘲笑されたり、
責任を一手に引き受けつらい思いをしているのに、そのつらさを他の人は理解してくれなかったり
することがあるでしょう。
寂しさを感じながら一人深夜パソコンを叩いているとき、
闇堕ちしそうになる瞬間が良心的な方々には
きっとあったはずです。
そして、これから地域に入ろうとしている人にも、
かならず、その瞬間は訪れます。
そんなとき、僕が心の励みにしている
「逆説の10カ条」を紹介したいと思います。
逆説の10カ条とは
「逆説の10カ条」とは、アメリカの行政官僚、講演家であるケント・M・キース氏が19歳の時に書いたメッセージです。
彼が自治活動のリーダーの為に19歳の時に書いたこの言葉が、自然と広がり、世界中で愛される格言となっています。
あのマザー・テレサも感銘を受け、インド・カルカッタの「孤児の家」の壁に、その言葉を書き留めたとされています。
逆説の10カ条
1.人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。それでもなお、人を愛しなさい。
2.何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。それでもなお、良いことをしなさい。
3.成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。それでもなお、成功しなさい。
4.今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。それでもなお、良いことをしなさい。
5.正直で率直なあり方はあなたを無防備にするだろう。それでもなお、正直で率直なあなたでいなさい。
6.最大の考えをもった最も大きな男女は、最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち落とされるかもしれない。それでもなお、大きな考えをもちなさい。
7.人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていかない。それでもなお、弱者のために戦いなさい。
8.何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。それでもなお、築きあげなさい。
9.人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。それでもなお、人を助けなさい。
10.世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。
生きていてよかった、そんな夜があるから
きっと日本中、世界中いたるところに、
あなたと同じ寂しさをもった人がいて、
逆説の十カ条を胸に、ひとり頑張っている。
そんな人といつか会えて、
思いを分かち合えて、
「生きていてよかった」と思える。
人生にはそんな夜が、
たまに訪れてくれます。
それを希望に、
孤独に歩いていきましょう。
それでもなお、人を愛しなさい 人生の意味を見つけるための逆説の10ヵ条 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
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