ファーストキャリアがIT系の会社だったことや、今はライティングを生計を立てる一つの柱にしていることもあり、キーボードを激しく入力する日々を送ってきた僕ですが、近年腱鞘炎に悩まされています。
僕だけではなく、ITの普及の果てに、腱鞘炎で苦しむ人が増えているそうです。パソコン仕事が多い人や、スマホをよく使う人にとって、腱鞘炎は本当につらいですよね。この記事では、腱鞘炎になりつつだましだましライティングの仕事をしている僕が、腱鞘炎を避けるための対策を紹介します。
パソコンやスマホの普及で、腱鞘炎に苦しむ人が増加
日本経済新聞のウェブマガジン「日経スタイル」で、こんな記事がありました。
現代社会で、手や指を酷使するのはIT機器だ。中川整形外科(東京都世田谷区)院長の中川種史さんは「患者全体では中高年が多いが、若い人では長時間のパソコン作業による腱鞘炎が増えている」と話す。画面が大きいスマートフォン(スマホ)を親指で操作する人の場合は、親指だけに症状が出ることもあるという。
パソコン・スマホで腱鞘炎 親指だけ症状出ることも|ヘルスUP|NIKKEI STYLE
パソコン仕事が増え、スマホが普及することで、若い人の腱鞘炎の患者が増えているそうです。
キーボードの入力で「パソコン腱鞘炎」が増える
キーボードで文字を大量に入力する日々を送っていると、指や腕に負荷がたまります。いつか指や腕に痛みやひきつりを覚えることがあるかもしれません。僕のように……。
マウス操作で指も「マウス腱鞘炎」に
キーボードだけじゃなく、マウス操作でも腱鞘炎になります。クリックやスクロールをする際には特に人差し指や腕の腱の部分(もしくは腕の腹にあたる所)に負荷がたまりますし、マウス操作時は手首をひねるように持つことが多いので、手首にも負荷がたまります。
スマホの親指操作は危険! ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)になるよ
本当にやめたほうがいいのは、スマホの親指操作です。スマホを持った手の親指でスイスイと操作するの。
つまり、
↑この操作方法です。
もう一度いいます、本当にやめたほうが良い。
どうやら人間の構造として頻繁にやることを想定していない動作だそうで、「ドケルバン病」という腱鞘炎になる可能性が高いです。実証済み。
腱鞘炎に無頓着な人々
そんな感じで腱鞘炎に苦しむ日々を送っていたのですが、驚愕したのが、あるライター講座に参加したときのことです。ライター講師の人が、スマホを片手に親指で操作しながらこう言っていました。
「今まではパソコンで入力してたけど、今ではスマホで片手だけで書けるように練習している」
もうね、アホかと。
パソコンは重たいし、スマホ1台だけで仕事ができちゃう俺スマートでカッケー的なニュアンスで言っていたのですが、たぶんそんなことしてたら間違いなく腱鞘炎になっちゃうよ……!!
それ以外にも、結構ライターさん周りで腱鞘炎に気をつけてない人が多いなと。でも、ライターさんって早い話、文字が打てなくなったらご飯食べられなくなる仕事。人生100年時代で、かつ「年金足りないから2000万円貯めて」みたいな話も出ちゃう日本。現役で稼ぎ続けないと食いっぱぐれちゃうかもしれない中、ライターの仕事も死ぬまで続けることになる人も多いはず。
腱鞘炎になると文字入力かなりしんどいんだから!!! もうちょっと健康管理に気をつけて!!!!
すぐにできる対策
今腱鞘炎の人は、病院に行ってじっくり治すのが一番! お医者さんは「パソコン入力控えて」などと言ってくると思うけど、いやいやこちとらパソコン入力で食べてるわけだし、それじゃあ生活できないってなもんです。なので、少しでも腱鞘炎のダメージを和らげる方法を紹介します!!
キーボードのハードパンチをやめる
惚れさせ295 「エンターキー」 : 地獄のミサワの「女に惚れさす名言集」
カチャカチャカチャ……ッターン!!
こんな感じでキーボードを強く叩いてる過去の僕みたいな人。やめましょう、今すぐに。
反動のダメージがものすごいです。そもそも強打してもキーボードは1回分しか反応してくれません。ソフトタッチにしましょう。
正しい姿勢で入力する
パソコンを操作する姿勢も重要です。イケてるクリエイター風の人が、畳に寝そべったりソファにもたれかかったりなんかしながらノートパソコンで仕事をしてる光景を見ますが、あれは幻想です。良い子は真似しないでください。
このへん参考に。
正しいポジションでキーボードを入力する
同様に、キーボード入力は正しい指のポジションに則って行う方が、指の負荷が分散されて良いと思います。入力に皆さん癖はあるでしょうが、できるだけ正しいポジションで入力するようにしましょう。
このへん参考に。
連打は指じゃなくて手首から
キーボードの連打は、指だけを動かすと、腕の腱に負荷がたまります。手首を使って、手自体の重みで行うようにすると良いと思います。
Back Spaceを連打する時に指を変える
特に連打しがちキーと言えば、「Back Space」。特定の指だけで連打していると、その指に負荷がたまります。時々指を変えるようにしましょう。
よく使う言葉は辞書登録する
文字の入力量をできるだけへらすのが鉄則。メールアドレスや住所、「お世話になっております。」とか「以上、よろしくお願いします。」といったよく使う文面などは、辞書登録して数文字打って変換すれば出るようにしておくと良いです。
このへん参考に。
驚異的に仕事が速くなるPC単語登録、約200個を公開 – toricago
google音声入力を使う
特にライティングをしている人にオススメなのは、これ。google音声入力です。
googleドキュメントを開き、音声入力モードを立ち上げ、マイク付きヘッドホンを買って、しゃべるだけでできます。文字の入力量が減るのでオススメ。
ヘッドセットは僕はこれを使ってます。
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マウスのボタンを変える
マウス操作では、人差し指に負荷が高まりがち。負荷が溜まってきたな、と思ったら、右クリックと左クリックを入れ替えることをおすすめします。これまで人差し指で行ってきた操作を、中指で行うことができるからです。
Windows10 – マウスの主ボタン(左右)を入替(左利き) – PC設定のカルマ
摩擦の少ないマウスやエルゴノミクスマウスを使う
ホイールやクリックが固いマウスは、その分指や腕に負荷が高まります。摩擦が少なく、スムーズに動くマウスを選ぶと良いでしょう。また、手首をひねらずに操作できるエルゴノミクスマウスも検討してみてください。
と言いつつ僕は、色々エルゴノミクスマウスも試しましたが、すぐに壊れてしまったり操作がいまいちだったりと、しっくり来るものに出会えてません。暫定として安くてそれなりのホイールのスムーズがあるこれ↓を使ってますが、なにかオススメあったら教えてください!
BUFFALO 有線BlueLEDマウス 静音/5ボタンタイプ ブラック BSMBU19BK
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スマホは両手を使ってスワイプ操作する
何度も言います。スマホの親指操作は本当にだめです。
例えば、左手でスマホを持ち、右手人差し指で操作する。これが一番負荷が少ない操作方法です。
↑これが正しい入力方法です。
また、文字入力も注意が必要。たとえば「こ」を入力する時、「か」のキーボードをトントンと連打して「こ」を入力する人がいますが、これは単純に「か」の5倍の負荷を指や腕に与えてることになります。スワイプ操作を覚えると良いです。
誰しもが腱鞘炎になりうる時代なのだから
おそらく、人類史上今が最も腱鞘炎になりうる人が増えている時代なのではないでしょうか。今腱鞘炎の人はもちろん、まだ腱鞘炎じゃない人も、予防のために今回紹介した方法を試してもらえればと思います!!!
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