半ドアライフとは
半ドアライフとは、「アウトドア」と「インドア」が混じり合った生活のことです。例えば室内でアウトドアのような生活をしたり、屋外でインドアな家具を持ち出して暮らすような、そんな生活です。勿論造語です。
はじまりは、漁港で布団
はじまりは、とある思いつきでした。
当時僕は、島根県の離島・隠岐の島の港町で暮らしていました。ある月のきれいな秋の夜、友達と家で酒を飲んでいましたが、夜空を見に外に出たのです。ほろ酔い気分で、「あー、とてもきれいだ・・・良い夜だ・・・」と二人してつぶやいておりました。
そこで僕らは、さらに気づいたのです。
あれ?
ここで、さらに布団を外に出して寝っ転がったら、さらに最高なんじゃない?
家から布団をひっぱりだしてきて、セメントで覆われた土地の上に敷き、文字通り月夜を眺めながら寝っ転がっておりました。
くはっ・・・!最高だ・・・!!!
余談ですが、後ほど釣りか何かに来た車に轢かれそうになったのは内緒です。
中のものを外で、外のものを中で
この最高さは何なのだろうか、と考えていたのですが、「中のもの」と「外のもの」の違いに行き当たりました。
「中のもの」の特徴
・重い
・汚れに弱い
・快適
「外のもの」の特徴
・軽い
・汚れにつよい
・快適性は中のものに劣る
しかし、この特徴を眺めたとき、ある事に気が付きました。
それは、この「中のもの」と「外のもの」をあべこべに使うことの面白みや価値です。
「中と外のあべこべ」は何に価値があるのか
面白みについては、やってみて、勝手に価値を感じて下さい。「ソファを持って疲れた所でいつでもくつろげるような電車旅をする人」とか、「小さい『家』をかぶって移動と居住を同じくしている人」とか、「部屋でビーチフェス」とか、中と外をあべこべにするようないろんな人がいます。面白いと思いませんか?思わない?
これでも見とけ!
で、価値について考えてみます。とくにここでは、「外のものを中で使う」ことについての価値に注目しました。
移住や引っ越しなど、人のフットワークを重くする大きな要因として、文字通り「持ち物の重み」にあるのではないでしょうか。
映画「シンゴジラ」の中のとあるシーンで、周りの皆が拠点を変えるのに書類をかき集める中、ノートパソコン一台をぱたんと畳みサクッと移動する人のスマートさがtwitter上で話題になったりならなかったりしましたが、
#シンゴジラ #細かすぎて伝わらないシン・ゴジラの好きなところ選手権 官邸から退避するとき書類を一切処分せず一人ノートパソコン抱えてすたすた歩く尾頭さん。資料全部電子化してるのね。
— 名無し岩手県民(鯨美味い) (@iwatekenmin01) 2017年3月29日
そんな感じでサクサクっと拠点を変えられるような生き方は、いつなんどきどこで災害がおきて土地が壊滅しかねないこれからの世界向きなのではないかと思う次第です。家具や持ち物など、「中のもの」に、できるだけモビリティの高い「外のもの」を使えば、動きやすさからくる「生きやすさ」につながりはしないか、と。そんなことをぼんやり思っていたりします。
半ドアで生きる
そんな感じで、アウトドアとインドアがいりみだれまじりあう生活「半ドアライフ」の価値を提唱し実践していければと思っております。当面はアウトドアグッズの研究をしていくように思います。